イライラしたときに思い出すべき「三毒」【煩悩を断ち切れ】

精神的に苦しいときは誰にでもあります。
苦しい原因は何でしょうか?
実はすごく深いところに原因があるのかもしれません。

「三毒」とは仏教の言葉です。
人間の苦しみの根源とされています。
「三つの毒」です。

三毒とは「貪(とん)」「瞋(じん)」「痴(ち)」です。

「貪(とん)」=むさぼり。欲。
「瞋(じん)」=怒り。妬み。
「痴(ち)」=愚か。無知。

この三毒によって苦しむのは、自分です。
仏教では、
この三毒を断ち切ることができれば
苦しみから解放される、と言われています。

筆者は仏教徒ではありませんが、
お寺で働いていたことがあります。
今回は、この三毒について解説します。


もくじ

貪(とん)=むさぼり。欲。
・必要以上に欲しがらない
・他人を羨ましがらない

瞋(じん)=怒り。妬み。
・他人のせいにしない
・自己中心的になっていないか?

痴(ち)=愚か。無知。
・物事の本質が見えていない
・考えていない
・常識も実は痴(ち)


貪(とん)=むさぼり。欲。
・必要以上に欲しがらない
欲を無くすことなど不可能です。
食欲がなければ人は生きていけません。
欲は人間を成長させることもあります。

欲はあっても良いのですが、
人間は、欲しいものに執着します。
誰もがストーカーなのです。

大金が欲しい、恋人が欲しい、
良い服が着たい、高い寿司が食べたいなど、
欲しいものに執着し、
それを手に入れられなかったとき、苦しいのです。

欲はあっても良いのです。
しかし、本当に欲しいものなのか?
なぜそれが欲しいのか?
自分に必要なものか?
考えてみましょう。
本当は欲しくないものを苦労して手に入れても
むなしくなるだけです。

・他人を羨ましがらない
他人が持っているものが欲しくなることがあります。
お金、恋人、家族、服など。

子供のころを思い出してください。
友達が親におもちゃを買ってもらい、
楽しそうに遊んでいるのを見て、
羨ましくなったと思います。
「自分にも買ってほしい」と思ったでしょう。

他人が幸せそうなのを見ると、
自分が惨めに思えてしまいます。
本当に惨めでしょうか?
貧乏で、持ち物は少ないかもしれませんが、
それは不幸なのでしょうか?

自分と他人を比較するのはやめましょう。
他人を観察して、
良い部分を取り入れるのは良いのですが、
比較して「自分は劣っている」と感じることに
意味はありません。

瞋(じん)=怒り。妬み。
・他人のせいにしない
なぜ怒るのでしょう?
それは、自分が悪いと思っていないからです。
他人が悪いと思っているからです。

事実として、他人が悪いこともあります。
「叱る」と「怒る」は違います。
「叱る」は「諭す」です。
「怒る」は自分の不快感を解消するために
他人を攻撃しているだけです。

他人に問題があると思うのなら、
「怒る」ではなく、「諭す」にしましょう。
建設的な批判をしましょう。

・自己中心的になっていないか?
「怒る」は、防衛本能によって起こります。
動物と同じです。
自分の身を守るため、威嚇したり、
攻撃したりします。
攻撃した結果、他人を傷つけ、恨みを買い、
今度は自分が攻撃されます。

防衛本能は抑えられません。
ですが、他人を攻撃することで
いずれ自分が攻撃を受けるのなら、
攻撃をしないほうが良いのです。
「怒る」で攻撃せず、「諭す」で良いのです。

「怒り」は、真実を歪ませます。
我を忘れて、目の前が見えなくなるのです。
「怒り」を完全に抑えるのは不可能です。
ただし、怒りが自分を苦しめることを覚えておきましょう。

痴(ち)=愚か。無知。
・物事の本質が見えていない
「物事の本質が見えていない=無知」です。

「因果応報」というのも仏教の言葉ですが
結果には必ず因果(原因)があります。
すべての結果は「なるべくしてなっている」のです。
「因果が見えてない=愚か」となります。

なにか失敗したとき、
もちろん自分の外にも原因があるでしょう。
しかし、自分にも原因があるはずです。
外の変化を予想できなかった、などです。

すべて自分のせいだと思って、
自分を責めるのとは、まったく違います。
物事の本質を見極めましょう。
無知は自分を苦しめるのです。

・考えていない
無知なのは、考えていないからです。
思い悩んでいないから無知なのです。
人は、すぐに答えを欲しがります。
日本人は特にそうだと言われます。
自分の頭で考えません。
人に言われたことを、言われた通りに暗記します。
そういう教育を受けているので仕方がありませんが、
考えましょう。

答えはすぐに出ません。
答えは一つではありません。
すぐに正解を求めるのは控えましょう。

・常識も実は痴(ち)
世間一般で言われている「常識」ですが
正しいでしょうか?
常識の中身は、人によって違います。
場所によっても違います。
となりの人、となりの会社は
違う常識を持っていたりします。

固定された常識や価値観を妄信していると
無知になります。
自分の頭で考えるクセをつけましょう。


まとめ

「三毒」は人間の苦しみの根源とされている。
「貪(とん)」=むさぼり。欲。
「瞋(じん)」=怒り。妬み。
「痴(ち)」=愚か。無知。

私は僧侶ではないので、
一般人目線でご紹介しました。

余談ですが、この三毒から救ってくれるのが
不動明王と言われています。
不動明王は、眉間にシワを寄せた仏さまです。
剣で煩悩を断ち切ってくれるそうです。
そして、背後の炎で煩悩を焼き尽くします。

激しい仏さまですが、
お不動さんが厳しい顔をしているのは、
「自分自身で煩悩と立ち向かえ!」と
諭しているからだそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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