強靭な精神力が身につく本【トンネラーの法則】
何事も、良い結果を出すには、精神が大事だと言われます。
結果が出るまでには時間がかかります。
思い通りにいかないことも多いです。
そこで支えになるのが精神力です。
高い能力を持っていても、精神力がないと心が折れてしまい、
結果が出る前に挫折してしまいます。
逆に、能力は低くても、精神力があれば挫折しません。
継続した分、知識や経験が積みあがっていきます。
精神力を高めるにはどうしたら良いでしょう?
ヒントはこちらの本にあります。
「トンネラーの法則」
~どんな逆境もはねのける人はどこか違うのか?~
著者は心理学博士。
圧倒的困難をくぐり抜ける人々には共通の資質がある、としています。
「資質」と書かれていますが、
物の見方を変えるだけで、
誰でも「資質」を獲得できる、と私は感じました。
「トンネラー」とは、
圧倒的困難を乗り越える人々のことです。
一般に知られた呼称ではありません。
著者が勝手につけた呼称です。
量子力学の「トンネル効果」になぞらえたそうです。
暗く長く障害の多いトンネルを、
するりと抜けてしまうのがトンネラーです。
本の大半は、
困難を乗り越えた人々の事例と分析です。
参考になりますが、ちょっと長いです。
一番知りたい「強靭な精神力を身につける方法」は
本の最後のほうにまとめられています。
ここでは見出しだけ紹介します。
1、自分自身にスポットライトを当てる
2、意味を探す
3、おおらかになる
4、諦めない
5、休憩する
6、ユーモアを使う
7、サテライトを探す
8、他者に鼓舞してもらう
さらに、従業員(部下)の精神力を高める方法。
1、意見を求める
2、火に油を注ぐ
3、名誉ある人のように振る舞う
4、模範を示す
5、家族と考える
6、隠れた才能を見出す
7、君は素晴らしいと伝える
さらに、子供の精神力を高める方法。
1、選択肢を与える
2、意味を追いかけさせる
3、前進と退却の判断
4、おおらかさの模範を示す
5、笑いとばす
6、愛と敬意を伝える
7、挑戦と成長を励ます
8、いつも見守っていることを伝える
解説は省きます。ネタバレになってしまうので。
博士が書いた本ですが、
難解な専門用語は出てこないので、誰でも読めます。
良かったら手に取ってみてください。
ここからは私の見解です。
精神力は、鍛えようと思って鍛えられるものではないと思っています。
「物は考えよう」
「気の持ちよう」
なんて言ったりしますが、その通りだと思っています。
困難を乗り越えるパターンは3種類です。
1、耐えて、コツコツ努力をする
2、パワーでぶっとばす
3、困難を困難と思っていない
我々日本人は1番が多いでしょう。
2番はヒーローですね。3番は無敵です。
どれが良いかは状況によりますが、どれも正解だと思います。
困難に直面したときの悪い反応として、
反省ばかりしている、というのがあります。
反省は必要なのですが、
反省だけしていても、状況は好転しないのです。
困難な状況、もしくは不利な状況にあって、
そこから抜け出したいなら、
今ある条件下で、どうにかするしかないのです。
ご訪問ありがとうございました。またお越しくださいませ。