運動会とポプラの葉っぱ【寄稿】

匿名希望の方よりご寄稿いただきました

最近、学校の近くを通ると、運動会をしているところをよく目にします。
今年はコロナの影響で運動会を開催するのも一苦労と聞きます。密にならないようにするのはもちろんのこと、学年ごとに時間帯を変えたり、応援する際は声を出さないなど少し異例の運動会ですが、生徒たちはそれなりに楽しんでいるようでした。

ここで私自身の話をさせていただくと、運動神経には恵まれず、特に短距離走は苦手中の苦手でした。
当時、運動会は当日だけのものではなく、その前の体育の授業を使っての練習もありました。短距離走の遅い私にとってはなかなか憂鬱な日々でした。
足が速くなるには足の回転を上げなければいけない、そのためには手を早く動かさなければいけない、そして腿上げ練習をして…先生から言われることは全部やりましたが、足の速さはなかなか変わりませんでした。

そんな中、我が母校にはとある言い伝えがありました。
「100メートル走のスタート地点のすぐそばにある大きなポプラの木から葉っぱを少しとって、強く握りながら走ると速くなる」というものでした。

練習しても無理なら、最後はこれに頼りますよね。根拠もないけれど、藁にもすがる思いで葉っぱを少々いただきます。
それを握り締めて、よーいドン!
葉っぱの力かどうかわかりませんが、結果は、0.5秒位は速くなったのでしょうか。
ただし、葉っぱを握って走っているのは私だけではありません。今思えば、周りも同じように葉っぱを握っているので、私の順位自体は変わってはいなかったのでしょう。

大人になってから運動会を見るたびに、葉っぱを握りながら走ったことを思い出します。
もしその言い伝えが今も続いているならば、あのポプラはどれだけ葉っぱを失っていることでしょう。
今度実家に帰るときは、チラっと覗いてみることにします。
みなさんの学校にも、こういった言い伝えはありましたか。


クリックでamazonに飛びます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です